アメリカ連邦議会ではテロ撲滅を名目にした「通信の保安とプライバシー法」案を巡って激しい議論が交わされていた。なぜなら、その法案の内容がテロ摘発のためには政府が全国民のプライバシーを侵害する事も容認されるというものだったからである。NSAの行政官・レイノルズはテロ防止法案を可決させるべく、部下を使って法案に反対していた大物下院議員ハマースリーを密かに手にかけ、心臓発作による事故死に見せかけて車ごと彼の遺体を遺棄する。やがて世間は彼の思惑通り事故死として処理されたが、偶然殺害現場の一部始終が自然写真家のビデオによって収められしまい、自分の計画が破綻するのを恐れたレイノルズは部下を使って追い詰める。
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