ジャンボジェット機には大勢の客が乗っているはずだった。男が目覚めるといたはずの人々は居なく一人の操縦士と数人の客だけが残っていた。やがて彼らは推理を続けるうちに一つの結論に到達する。「眠っていた者のみがここに残った」しかし、なぜか無線が通じない。とりあえず空港に着陸するが、誰もいない。それだけではない、音が無いのだ、自分達以外の音が。さらに食べ物の味もおかしい、サンドイッチはしなびていて、ビールは炭酸が抜けているし、マッチが付かない。そういった状況の中、一人の男が突然「俺は帰るんだ!」と言って暴れ出す。手におえないので彼をロープで縛る。客の中には推理作家がいた。彼の推理力は抜群でこの不可思議な現象の謎を解くことにした。
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